今回ご紹介する書籍は「あたらしい家づくりの教科書」という本になります。
著者は前 真之、岩前 篤、松尾 和也、今泉 太爾、森 みわ、竹内 昌義、伊礼 智、水上 修一、三浦 祐成(共著)、 伊藤菜衣子(暮らしかた冒険家)などエコハウスのプロフェッショナルな方々が名前を連ねていて凄いメンバーですね。
「あたらしい家づくりの教科書」というタイトルからすると、土地選びから返済計画、間取りや外観、住宅設備の選び方など家を建てるための一連の流れが説明さえている本と思いがちですが本書は違います。
世界的規模で進められている温暖化対策として「パリ協定」というものがありますが、国が進めているから私たちにはあまり関係がない・・・という訳ではなく、この中のCO2排出量の削減目標で住宅業界にはとても大きな影響があるのです。
この「パリ協定」で日本が目標を掲げている温室効果ガス削減の中で住宅の温熱環境を改善する事でエネルギーの消費量を抑えCO2排出を抑える事ができるため、現在の住宅業界は温熱環境を踏まえた設計及び施工された住宅が増えつつあります。
その温熱環境、エネルギー消費量の削減ができる住宅「エコハウス」を日本の住宅の基本と考え、
そのエコハウスに必要な考え方を「あたらしい家づくりの教科書」として9人のエキスパートがそれぞれの専門性を生かしてとても分かりやすくまとめています。
「パリ協定」や「エネルギー消費量」など少々難しい言葉が出てきましたが、温熱環境を良くする→建物の断熱性や気密性を向上させて、夏涼しく冬暖かい快適な生活を送ることができて、光熱費のランニングコストも抑える事ができて健康で末永く住むことができる住宅を建てるための考え方を「あたらしい家づくりの教科書」を読むことによって理解する事ができます。
これからの時代にとても大切なことが多く書かれていて、建築関係以外の方にも分かりやすく丁寧にまとめられておりますので、
家づくりを考えている方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?